2019/10/28
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七宝ジュエリーコレクション 展示編 【WAKO】
先日、本通店にて中嶋邦夫先生&WAKO 七宝ジュエリーコレクションを開催しました。
今回は中嶋先生と七宝(エマイユ)コレクション「In The Garden」をご紹介します。
目次
中嶋邦夫先生プロフィール
日本のデザイナーのパイオニア、田宮千穂ジュエリースタジオの製作室長として、
デ・ビアス・デザイナーズコレクション、アレッツオ国際ジュエリー展などの出品等を手掛ける。
1985年 自身のワークショップ「ニックス・ファクトリー」設立
1996年 「In The Garden」シリーズを発表
2004年 ベルギーを中心に海外販売を開始
2005年 ロンドンRICHARD OGDENにて個展開催
2012年 名古屋 ヤマザキマザック美術館「エマイユの煌き」
モスクワ全ロシア装飾民族工芸美術館にて個展開催
2013年 Russian Academy of Artsより名誉会員の称号を授与
~In The Garden~とは
まるで、庭の花を摘んで胸元に飾るような自然の中で息づく美しさをモチーフにしたジュエリー
花や小動物・建物のディティールから得たイメージをスケッチしアレンジを加え、
エマイユ(七宝)で美しい色彩を添えたジュエリーコレクションです。
中嶋邦夫先生のこだわりは、宝石やエマイユ(七宝)を絵の具のように用いて、
繊細で優美なデザインの魅力的なジュエリーを創り出すこと。
これがIn The Gardenの根底に流れるコンセプトです。
~In The Garden~作品紹介
ロシア美術の発展を促進するため設立された「Russian Academy of Arts(ロシア国家芸術アカデミー)」より、
名誉会員の称号を授与されたジュエリーデザイナー「中嶋邦夫先生」
現代ジュエリー作家としては初めて選出されました。
その証書とメダル、角帽とアカデミックドレスが展示会場の入口で皆様をお出迎えしました。
エマイユ・プリカジュール
繊細な縁取りの金属を残して地板を透かし、そこにエマイユを施す、
アール・ヌーヴォー期のジュエリーに多く用いられた技法。
ステンドグラスのように光を通し、透明感と色彩にあふれた作品です。
エマイユ・バスタイユ
地金部分に繊細な模様を彫り込み、模様が浮き出るようにエマイユを施す技法。
エマイユの透明感と彫りが生み出す陰影がバランスよくマッチし、独特な美しさをもつ作品です。
こちらはスズランのペンダントとピアスです。下地は18金、その上に白い七宝が施され花びらを表現されています。
可愛らしい作品ですが、七宝で隠れたところにも地金がたっぷり使ってあり、実はとても贅沢に材料を使用しています。
パート・ド・ヴェール
耐火石膏で原型の型を採り、ガラスの粒や釉薬をつめて高温で焼く技法。
透明感を抑えることによりガラスの硬さを和らげ、色彩の柔らかさを表現されています。
砂糖菓子のようなイメージです。
1953年創業、販売実績30万人。広島を代表するジュエリーブランド「WAKO」
【本通店】広島市中区本通5-10/082-247-2211
【アクアセンター店】広島市中区基町6-27 アクア広島センター街4F/082-225-3215
有線七宝
金属の上に厚さ0.04ミリのリボン状の金属で模様の輪郭を作り、エマイユを施します。
日本の明治時代の花器や茶器は、世界最高レベルの技術とデザインで注目を浴びました。
色金(いろがね)
赤胴(しゃくどう)朧銀(おぼろぎん)など日本古来の伝統的な金工技術である色金は、
仕上げの最後に大根おろしのしぼり汁につけ、硫酸銅と緑青の溶液で一時間ほど煮込むことで
独特な美しい輝きが生まれます。
時を経ても腐食せず美しい色彩を保つことができるので、古くから刀のつばや兜、帯留め、
キセルなどに用いられています。昔の人の知恵に驚きました。
18,19日の2日間、中嶋先生が来店されました。
先生は、優しさオーラが全身から溢れていらっしゃいました。
先生と共有する空間は、ゆったりと時間が流れ、とても心地良かったです。
どの作品も緻密さ・優しさ、優雅さがあり、先生のお人柄が出ているように感じました。
七宝体験
この2日間で七宝体験(ペンダント作り)も開催しました。
多くの方にご参加いただきまして有難うございました。
スタッフも体験いたしました(笑)
シルバーの土台に思い思いの色を付けて焼くのですが、皆さん初めての体験(久々の工作?!)で、
始めはドキドキ、焼くころにはワクワクされていました。
先生自ら色付けの実演されたり、気さくに皆さんの手直しをしてくださったりと、
楽しい時間を過ごしていただけたのではないでしょうか。
ペンダントは仕上げ磨きをしていただく為、工房に持って帰られています。出来上がりが楽しみです♪
詳しくは、次回ご紹介いたします。
この記事のライター
WAKO HONDORI