2025/05/19
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南洋真珠とあこやパールはどっちが高級?違いや価格高騰の理由を解説
南洋真珠とあこや真珠は、どちらもパールの種類のひとつです。
この2つのパールはほとんど同じに見えることも多いため、「どっちが高級なの?」と疑問に感じてしまう方も少なくありません。
目次
南洋真珠とあこや真珠はどっちが高級?
南洋真珠とあこや真珠は異なる種類の真珠のため、「どっちが高級か」と断定することは難しいです。
ただひとつ言えるのは、あこや真珠も南洋真珠も、一級品のジュエリーにふさわしい高級な真珠ということです。
高級とされる南洋真珠の条件
一般的に高級とされる南洋真珠の条件は、以下の通りです。
- 形が真円に限りなく近い
- 傷が無い・少ない
- 照り(輝き)が強い
- 真珠層の巻きが厚い
- 真珠のサイズが大きい
この5つの条件が揃えば揃うほど、上質で高級な南洋真珠といわれています。
南洋真珠とあこや真珠の4つの違い
南洋真珠とあこや真珠は、それぞれ異なる魅力を持った、まったく別物の真珠です。
真珠の見た目の違いから、真珠貝そのものの違いまでを解説します。
真珠貝の品種の違い
南洋真珠とあこや真珠は、それぞれ違う種類の真珠貝から作られています。
あこや真珠は、あこや貝と呼ばれる二枚貝から作られます。
あこや貝は幅・高さ共に7~10cm程度(硬式野球ボールとほぼ同じ)の大きさで、真珠貝の中では小型の品種です。
一方、南洋真珠は、シロチョウ貝という大型二枚貝から作られます。
シロチョウ貝は世界の真珠貝の中でも最大の大きさで、直径30cm・重さ5kgに達する個体も珍しくありません。
真珠の大きさの違い
あこや真珠と南洋真珠の違いは、真珠のサイズにもあらわれています。
あこや真珠の大きさは、6~8mmほどのものが一般的です。
一連のパールネックレスや、一粒パールのピアス・イヤリングにちょうど良いサイズ感となります。
一方の南洋真珠の大きさは8~15mmと、あこや真珠よりも大粒のものがほとんどです。
南洋真珠は、大粒の珠を活かした指輪やピアス・イヤリングに仕立てられることが多いです。
真珠の色味の違い
あこや真珠の色味は、ホワイトやクリーム、ホワイトピンクといった淡い色合いが中心です。
一方、南洋真珠の色味は、真珠貝の内側の色によって、ホワイトとゴールドの2種類に分けられます。
白色の南洋真珠は、貝の内側が銀白色の貝(シルバーリップ)から産出されます。
金色の南洋真珠は、内側が金色の貝(ゴールドリップ)から産出されます。
金色の南洋真珠は、その見た目から、ゴールデンパールとも呼ばれています。
産地(海域)の違い
南洋真珠とあこや真珠は、真珠貝が生息する海域(産地)が異なります。
あこや真珠は古来より日本近海で産出されており、現在は三重県・愛媛県・長崎県などが有名な産地となっています。
一方の南洋真珠は、そのほとんどが日本国外の海域で産出されたものです。
有名な産地としては、オーストラリア(ホワイト系)やミャンマー(ゴールド系)など、南半球海域が挙げられます。
南洋真珠の価格が高騰中!その理由は
近年、南洋真珠はパールの種類の中でも特に大幅な価格高騰を続けています。
南洋真珠の価格が高騰している理由はいくつかありますが、今回はその中でも以下の3つのポイントをご紹介いたします。
- 地球温暖化による海水温度の上昇
- 世界的な真珠の需要増加
- 為替相場
真珠生産量の減少
南洋真珠の価格高騰の理由としてまず挙げられるのが、真珠生産量の減少です。
近年、地球温暖化や水質悪化の影響により、南洋真珠は品薄傾向にあると言われています。
南洋真珠は生きている貝で作られるため、真珠の生産量は海の水温や水質に大きく左右されます。
その上、一粒の南洋真珠ができるには、どんなに短くても2年はかかると言われています。
南洋真珠と真珠貝のためにも、ひとりひとりが海を綺麗に保つことを意識することが大切です。
世界的な真珠の需要増加
南洋真珠の価格高騰の理由として2つ目に挙げられるのが、パールジュエリー全体の世界的な需要増加です。
ここ数年、ジェンダーレスファッションの流行や、中国のパールブームがきっかけとなり、パールは種類を問わず人気となっています。
なお、先述の通り、パール全体の供給量は減少傾向にあるため、南洋真珠の価格高騰もしばらく続くと見られています。
為替相場
南洋真珠は海外からの輸入が市場のほぼ全てを占めるため、為替相場が価格相場に大きく影響します。
ここ数年の間、円安ドル高の傾向が長く続いていることに伴い、南洋真珠の価格も上昇し続けています。
今後、円安ドル高の情勢が加速した場合は、南洋真珠も今以上に値上がりしてしまう可能性があります。
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ここまで、南洋真珠とあこや真珠の違いや、南洋真珠の価格高騰の理由などをご紹介しました。
様々な要因により、南洋真珠はここ数年で一気に価格が高騰し、今後も価格が上昇し続けると見込まれています。
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この記事のライター

WAKO HONDORI