2020/11/01
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世界の匠!アンティークジュエリー✦塩島敏彦
11月に入り、日々寒さが深まってきましたね。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今月12日~15日の間、約1年ぶりの塩島敏彦展をAQUAセンター店にて開催いたします。
塩島敏彦先生も、12,13日に来店予定です☺
開催前に、ほんの少しですが、塩島先生についてご紹介させていただきます♡
目次
宝飾作家『塩島敏彦』
アンティークジュエリーの世界では幻の技法と呼ばれた、
象嵌技法“ピクウェ”
古くヨーロッパで生まれ、
そして姿を消したアンティーク技法“ピクウェ”を現代に蘇らせ、
それを凌ぐ独自性を加えた宝飾作家 “塩島敏彦”
塩島先生は、べっ甲に金銀の模様を象眼状に差し込むピクウェ、
色ガラスの粉末を型に入れて焼成するパート・ド・ヴェールなど、
作るための道具まで自製して復元してしまいます。
そんな塩島先生に、外国の宝石商も驚嘆です☺
それでは、素材・デザイン・技術が一体となった、
世界で類をみない宝飾の数々をご紹介いたします♡
1953年創業、販売実績30万人。広島を代表するジュエリーブランド「WAKO」。
【本通店】広島市中区本通5-10/082-247-2211
【アクアセンター店】広島市中区基町6-27 アクア広島センター街4F/082-225-3215
塩島先生の作品の中のほんの一部にはなりますが、
技術のご紹介とともに、ご覧くださいませ♡
IVORY CARVING
アイボリーカーヴィングとは、象牙彫刻のことです。
象牙は切削性がよく靭性に富んでいるので、カメオや透かし細工のブローチ
など、非常に細かい彫刻を施すことができます。
鹿の躍動
鹿の躍動感や繊細な彫刻も素晴らしく、もはや美術館に展示されるレベルです。
また、塩島先生が使用している象牙は、
ハード材と呼ばれる材質の中でも中心部の一番良いところのみです。
象牙のアクセサリーによく見られる変色は100年経過しても起こりません。
PATE de VERRE
パート・ド・ヴェールはガラス粉末に、糊料を加え練ったものを型に詰め、
そのまま窯の中で焼き上げ、冷却後仕上げるガラス成型法のことです。
ガラスの粉を自由に調合し、細かい部分にも色を付けることができるため、
表現豊かな作品を作ることができます。
ネズミを捉えた猫
こちらの作品はまさにパート・ド・ヴェールの特徴が良くでて、
猫の生き生きとした生命力が伝わってきます。
思わずネズミを捉えた情景が思い描かれますね♪
Miniature
ミニアチュールは15世紀の初頭に確立され、ヴィクトリア時代に流行ります
が、その後200年もの間途絶えていた幻の技法です。
銅板や象牙の薄い板に、水彩やエナメルで細密画を描き、
水晶を研磨したレンズを使い封印することで拡大してみせます。
2007年から塩島先生が挑戦したミニアチュールは、
象牙の細密彫刻(マイクロカーヴィング)をした花束や、庭などのモチーフ
を、表面に特殊な彩色を施した象牙の薄い板にはります。
その上から磨きだした水晶(レンズ状のもの)をかぶせ、
リングやペンダントブローチにしたものです。
大空に飛び立つ鳩
爽やかに晴れた大空に飛び立った鳩。
その瞬間を切り取ったかのような、
ペンダントブローチのミニアチュールです。
絵画のような美しさに、思わずまじまじと見つめてしまいます。
pique
ピクウェという工法の技法は、ルイ14世の頃のフランスで生まれ、
ベッコウ、象牙、真珠母貝などの有機素材の表面に、金、銀、まれには真珠
貝などから作られたデザイン模様を、一種の象眼状に連続して押し込み、
その連鎖模様を楽しむ技法を言います。
その製造方法については、金属を焼いてそのまま押し込む、象眼のように彫
りを入れておいて叩きこむ、裏面の鋲などでとめるなど、いろいろな説があ
りますが、実際のところの製造方法は、今でも不明のままです。
一種の秘伝のような形で個人的に伝えられたのでしょう。
そのピクウェの技術を世に復元したのが塩島先生なのです。
五葉松
べっ甲を使用したブローチです。
日本の伝統的な美を感じることのできる作品です。
五葉松は不老長寿の象徴と言われますので、縁起の良いモチーフです。
お着物などに合わせていただいても素敵ですよね。
いかがでしたか☺?
どれも他のデザイナーの追随を許さない、
素晴らしい作品の数々ですよね♡
なかなかお目にかかる機会が少ないジュエリーのひとつかと存じますので、
皆様是非ともお立ち寄りくださいませ。
一緒に眼福の素敵な時間を過ごしましょう♡
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この記事のライター
WAKO AQA